JALが貨物専用機運航から撤退

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JAL、貨物事業の新しい方向性を決定
http://press.jal.co.jp/ja/release/201003/001501.html

日本航空が専用貨物機の輸送から撤退する。

以前日本航空再生のための3つのポイントというエントリで、
NCAとJALの貨物部門が合併すれば、国際航空貨物で有数の勢力になると述べたが、
再生機構の支援を受け入れた段階で、ほぼ破談していたようだ。

合併が決まった時と比べると航空貨物市場はアジア市場を中心に劇的に回復している。
このタイミングでの撤退は惜しい気もするが、
JALのメインは旅客事業なので、そちらの再建を優先したのだろう。

引き続き旅客機の下の貨物スペースを使った貨物事業は継続するので、
貨物の搭載量は1/4ほどのダウンに留まる。

ただ気になるのは、
旅客のハブ空港と貨物のハブ空港は必ずしも一致していないことだ。
たとえば、北京首都国際空港は大きな空港だが、
航空貨物専用機は郊外の天津浜海国際空港へ飛ぶ。
この間行ってきたが、周辺は航空貨物のための倉庫が拡がっており、
中国東北部の貨物ハブになっていた。

ヨーロッパで、旅客のハブ、というと日本では、ロンドン・ヒースロー、フランクフルト・マイン、
パリ・シャルル・ドゴールあたりが思い浮かぶだろうが、
貨物ではアムステルダム・スキポールが強い。
海洋貿易国家オランダには小国とはいえKLMがあり、ヨーロッパ中から貨物を集めている。
オランダは農業国家でもある。
チューリップに代表される花卉類をスキポールから航空貨物で世界中に出荷しているのだ。

JALもアムステルダムへは旅客便・貨物便ともに運航していたが、
昨年の航空路線の見直しに伴い、アムステルダムの旅客便は廃止。
今回の決定で週三便飛んでいたアムステルダム-フランクフルト-東京の
747貨物専用機の便も廃止になるのだから、欧州への貨物輸送は弱くなる。

JALのような高コストな航空会社では、旅客スペースだけが埋まっても収益が弱く、
いかに、旅客・貨物ともに毎日の飛行機のスペースを埋めてゆくかが妙味となる。
その貨物部門のアドバンテージとなる部分をあえて捨てる決断をしたのは、
相当に考えた結果なのではないか。

JALは今後ビジネス客を中心とした対象に高品質なサービスを手がけると言うが、
CCや世界のメガキャリアが台頭する中で、より先行きがわからなくなってきている。

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このページは、管理人が2010年3月31日 00:27に書いたブログ記事です。

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